看護師が地元転職で感じるデメリットってなに？

人付き合いが面倒くさい

都会は人数が多いからか、あまり他人に踏み込まず「広く浅い」付き合いがほとんどです。そのため、隣の人の顔も知らない人も多くいますが、地方の場合は地方とは正反対の「狭く深い」付き合いが多くなります。そのため、閉鎖的で偏見的な傾向がありコミュニティが小さくなればなるほどその傾向は顕著になります。そのため、地方では「あの人はこういう人だから」と勝手に決めつけたり、「東京で失敗したらしい」と噂されたりすることもあれば、「気に食わないから」と理由も分からず無視されることもそう珍しいことではありません。こういった付き合いが面倒で人間関係が希薄な都会に行ってしまう人も少なくないわけですが、このような濃密な人間関係は人の入れ替わりが少ない小さなコミュニティだからこそ起こることです。人には生物的に余所から来た他人はコミュニティを壊すものとして攻撃してしまう本能が備わっているため、コミュニティの小さな地方でこのような状況になってしまうのも仕方がないのかもしれません。
また、地方は病院の規模は都会ほど大きいわけではないため一緒に働いているスタッフや病院を訪れる患者さんの中には小さい頃から知っている人や顔見知りの人も多くなります。そのため、人との距離感が近くなり看護師と患者というよりも顔なじみの感覚の方が強くなってしまい公私の区別をつけるのが難しくなることもあります。

家族の干渉が窮屈に感じる

地元転職の場合、実家に同居する人も多いのではないでしょうか。実家で暮らす場合、1人暮らしだと煩わしく思いがちな掃除や洗濯も代わりにやってくれますし、食事の支度もしてくれるため気楽に過ごすことができる反面、お風呂の時間が決められていたり洗濯のやり方があったりと、家族独自のルールに縛られることになるため一人暮らしほどの自由さはありません。何かと制限がかかってしまい、その制限がストレスになってしまうこともあります。ストレスをなくすために地元に転職したのに、思うように過ごせずかえってストレスが溜まってしまうと、「地元転職は失敗だったかも…」と考えてしまう原因にもなりかねません。
実家で同居する場合は、家族のありがたみと窮屈さを感じながら暮らさなければならず、多少のストレスを抱えてしまうことをあらかじめ覚悟しておきましょう。

給料が減る

地方は都会に比べて給料が低めに設定されているため、手取り額が大きく下回ってしまいます。ただし、実家で暮らすのであれば家賃はかかりませんし、近くで1人暮らしをするとしても都会ほど家賃は高くないため、総合的に収支を見てみるとプラスになるのでそれほど心配しなくても大丈夫です。それに、看護師は地方でも比較的、高水準の給料が設定されているため、他の職場のように大幅に下がることはありません。